パストール・マルドナード(ウィリアムズ)がグリッド降格のペナルティーを科されたことを受け、フェラーリが2戦連続でフェリペ・マッサ(フェラーリ)にギアボックス交換によるペナルティーを受けさせるのではないかとのうわさが浮上している。
F1最終戦ブラジルGP予選で、マルドナードは計量の指示を無視したためけん責処分を受けた。マルドナードはこれが今季3度目のけん責処分だったため、10グリッド降格の処分を科された。予選6番手のマルドナードが降格になるため、予選8番手に沈んでいたアロンソは7番グリッドへ繰り上がることになる。
アロンソがタイトルを獲得するには、表彰台獲得が最低条件。また、雨のレースが予想されており、前走車が巻き上げる水で視界が悪くなることや、スタート直後の1コーナーが混乱状態になる可能性もあることを考えれば、アロンソとしては1つでも前のグリッドからスタートしたい。
そこで浮上したのが、フェラーリが再び意図的にマッサへペナルティーを受けさせること。前戦アメリカGPでフェラーリは、マッサのグリッドを降格させてアロンソのグリッドを繰り上げるため、意図的にギアボックス5戦連続使用の規定に違反し、マッサに5グリッド降格のペナルティーを受けさせていた。
このうわさに対しマッサは、フェラーリが争っているのはアロンソのトライバーズ選手権だけではなく、マクラーレン相手にチームランキング2位も争っていることを指摘し、ギアボックス交換によるペナルティーを選択する可能性を否定している。