アロンソがザウバーに乗ったら王者だったとピケJr.
2008年から2年間、旧ルノー（現ロータス）でフェルナンド・アロンソとチームメートだったネルソン・ピケJr.。仮にアロンソをザウバーのマシンに乗せたら、今年のタイトルは彼のものと言い切っている。2012年型フェラーリは、ザウバーやロータスよりも劣る代物ということのようだ。
「フェラーリのマシンは、あの2チームより遅い。たまに奇跡のような結果を残すのは、アロンソだからだよ」
「もしザウバーかロータスに乗れば、アロンソは軽々と2012年タイトルを持っていくだろう」と、ピケJr.は考えている。2009年F1シンガポールGPの“クラッシュゲート（アロンソを勝たすため、チームの指令を誘ってわざとコースアウトしたピケJr.）”以来、米ストックカーのNASCARに転向したピケJr.は、このように地元ブラジルのラジオ局『Jovem Pan（ジョヴェム・パン）』に語った。
「（ロータスもザウバーも）たまに上位を走るよね。しかし、常に疑問が残る。あれはマシンのせいなのか、それともドライバーの腕なのかね」
自らのF1キャリアを振り返ると、今もなお一抹の寂しさをおぼえるというピケJr.だが、次のようにキッパリという。「あの一件で、何らアロンソに落ち度はないよ。あれだけの実力を持つチームメートと走れて幸せだった」
「（ジャンカルロ）フィジケラ（現FIA GT）や（ヘイキ）コバライネン（ケーターハム）らとテストしていたころ、僕は彼らと同じペースで走れていた。ところがアロンソと組んだとたん、コンマ5秒ほど差をつけられるようになったんだ」
「僕の能力をもっと引き出そうと、アロンソは躍起になって僕の尻を叩いていたよ」
自身より若い世代のドライバーについては、次のように語っている。「フォース・インディアの2人（ニコ・ヒュルケンベルグとポール・ディ・レスタ）は良さそうだね。それとトロ・ロッソのコンビ（ダニエル・リチャルドとジャン・エリック・ベルニュ）も。以前いた（クリスチャン）ブエミや（ハイメ）アルグエルスアリよりいいように見える」
「（パストール）マルドナード（ウィリアムズ）は常に速いけれど、ミスも多いね」
「（セルジオ）ペレス（ザウバー）はいくつか印象的なレースがあったが、それがマシンによるものかどうか分からない。マクラーレンに行ったら（ジェンソン）バトンが勝ると思うな」とピケJr.は締めくくった。
