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レッドブル、マシンのアキレス腱を克服できるか

2012年11月22日(木)1:50 am

今週末の2012年F1最終戦ブラジルGP(25日決勝)でタイトル獲得がほぼ確実視されているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。ランキング2位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とは13点差。強力なマシンで4位以上に入りさえすれば、ベッテルは史上最年少での3連覇を達成する。

チームアドバイザーのヘルムート・マルコ博士は『Seepd Week(スピード・ウィーク)』にこう話す。「いずれにしろ、アロンソには優勝の二文字しかない。そのためにはリスクを冒すはずだ。それが鍵だね」

とはいえ、物ごとはもっと複雑だ。まず、最終戦のプレッシャーがある。その点アロンソは戦国時代のサムライを尊敬し、決して闘志を絶やさないファイターだ。

さらにマルコは、ブラジルGP特有のレース展開を指摘する。たしかに、たとえ天候の心配がなくともインテルラゴスは「荒れるレース」になりがちだ。

そして、もうひとつ気がかりな点がある。「ひとつだけ疑問符がつくとすれば、それは信頼性だ。楽観視はできないよ」

今季のレッドブルには発電などを行うパーツ、オルタネーターの問題がつきまとう。先週末のアメリカGPでもマーク・ウェバーのマシンにオルタネーターのトラブルが発生したばかり。このレース、ルノーではマニエッティ・マレリ社製の最新型オルタネーターをレッドブルに供給したとみられる。ところが実際のところベッテルの方は、実績ある旧型を選んで使っていた。

スペイン『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』紙によると、レッドブルはブラジルGPで間違いなく最新型を使用するという。

エンジン供給元であるルノーのレミ・タフィンは、ブラジル『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ )』へ、次のように話している。「われわれとしては、最新タイプのオルタネーターで準備を整えている」

「通常であれば、長く使って知り尽くしたタイプのほうがやりやすい。しかし、新デザインのほうもしっかりテストしてきた。心配には及ばないよ」

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