ロータスのロメ・グロジャンが、まだチームとの間で2013年の契約を取り交わしていないことを認めている。
今週になっていくつかのメディアが来シーズンのドライバー体制についての予想を行っているが、ロータスについては、まだ来年のドライバーラインアップに疑問符がつけられる状態であるとされる。
大方の予想によれば、ロータスはチーム代表のエリック・ブーリエがマネジメントに関与しているグロジャンと来季も引き続き契約を行うと見られていた。グロジャンがロータスの重要なスポンサーであるトタルから強力な支援を受けているという事実もあるからだ。グロジャンはフランス系のスイス人であるが、フランスのライセンスでモータースポーツに参加しており、これもフランス企業であるトタルの支援を受けるためだとされている。
一方、ロータスのもう1人のドライバーであるキミ・ライコネンについては、すでに来季の契約を交わしたことが正式に発表された。
しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、そのライコネンの去就でさえ確かなものではないと報じ、その理由としてライコネンが獲得したポイントに応じて受け取ることになる巨額のボーナスという問題があると指摘している。
その件に関し、ライコネンの代理人であるリク・クワヤンは、フィンランドのテレビ局『MTV3』に次のように述べた。
「どこからそういう話がでてきたのか」
「それについては何も言えない」
グロジャンは、度重なるクラッシュの原因を作ったとして、9月に行われた第13戦のF1イタリアGPで出場停止処分を受けたものの、その後はまずまず落ち着いたレースを展開してきている。先週末のアメリカGPで大きなスピンを喫してしまっていたが、ある匿名のチーム関係者が『Speedweek(スピードウィーク)』に対して、「(2013年の)グロジャンのシートも危なくなったね」と語ったとされる。
しかし、グロジャンはその後体勢を立て直し、アメリカGPではライコネンに次ぐ7位でレースを終えている。グロジャンは、『RMC Sport(RMCスポール)』に対し、次のように話した。
「(7位になれて)安心したよ」
「でも、契約はまだだから、シーズンが終わるまで待つことになるね」