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ベッテルにとってやりにくい最終戦?

2012年11月20日(火)20:54 pm

2012年のチャンピオン争いはF1最終戦ブラジルGP(11月25日決勝)で決着を迎えるが、ランキング2位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はまだ諦めていない。

現在ランキングトップのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、アロンソに対して13ポイント差をつけているが、13は欧米で不吉とされている数字だ。

「それが幸運をもたらすかどうか、7日後のサンパウロで見てみよう」とフェラーリは第19戦アメリカGP後(11月18日決勝)のプレスリリースで述べている。

しかし、インテルラゴス・サーキットで行われる最終戦に向けて、この差はベッテルにとって非常に大きなアドバンテージだ。マシン性能でレッドブルに劣るアロンソがブラジルGPで仮に優勝したとしても、ベッテルは4位に入ればチャンピオンになれる。

「紙の上では可能性はそれほどないかもしれない。25パーセントくらいかもね」とアロンソもアメリカGP後にはレース前より低いパーセンテージを口にした。

「でも心の底では、(可能性は)それよりもっと高い気がしている」

「インテルラゴスでは何でもあり得る。それに、信頼性がいかに重要か、今回も目にしたよね?」

アロンソが指摘したのは、ベッテルのチームメートであるマーク・ウェバーがアメリカGPで今年3回目となるオルタネーター(発電などを行うパーツ)の不具合でリタイアしたことだ。

また、1週間後のブラジルの天気予報は雨と出ている。

「もしドライで普通のレースなら、明らかにレッドブルが誰よりも前で、僕たちは3列目か4列目だと予想できる。だから、不確定要素が多いほど、僕たちにとってはいいのさ」とアロンソは語った。

レッドブルの若手育成プログラム育ちで昨年まで姉妹チームのトロ・ロッソに在籍していたハイメ・アルグエルスアリは、同じスペイン出身のアロンソと同じように、ベッテルのタイトル獲得は容易ではないと見ている。

タイトルはもう決まったも同然かと聞かれたアルグエルスアリは、『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』にこう語った。「一番のクルマについてはそうだ。でも、一番のドライバーについては違う」

「ブラジルは、ベッテルにとってすごくやりにくく、フェルナンドにとってすごくやりやすいだろう」

「ベッテルにとってチャンピオンは、失う一方だ。だって理論上はもう獲得しているんだから。でも、理論で10ポイントは取れない」

「フェルナンドは、31歳で11年間経験があり、F1を知っている。もう現実に2番手なんだから、あとは勝つだけだ」

「トップスポーツにかかわってきた者なら、リードを守ろうとすると物事がおかしくなるということを知っている。そして、失う物がない時には、いかにうまくいくものかもね」

「だから、ブラジルはすごく面白い見物になるよ」とアルグエルスアリは語った。

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