新設のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたF1アメリカGP(11月18日決勝)。金曜フリー走行などで、ドライバーたちが滑りやすい路面に苦労していたが、その原因はホコリではなく油であるようだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、テキサスの気温が予想より低くなったことと、ピレリが持ち込んだタイヤが硬すぎたこともまた、タイヤが滑りやすくなった一因であると伝えている。
しかし、一番の原因は「新品のアスファルトは表面に油が浮いている」ためだ。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズの路面についてジャーナリストのミハエル・シュミットは、「(サーキット設計者の)ヘルマン・ティルケは、チャーリー・ホワイティング(F1の統括団体FIA/国際自動車連盟で安全面なども担当する)に、オースティンのアスファルトはインドや韓国と同じものだと話している」と明かす。
しかし、ベテランドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)は、「ここのアスファルトは(インドや韓国と)違う」と、ドライバーとしての意見を述べている。
また、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、サーキットの路面について「とてもなめらかで、凹凸は全くない。水はけ用の穴もまったく無い」と話し、ポルトガルのポルティマオ・サーキットのようだと言っている。
ティルケの言葉を報じたシュミット記者は、アロンソの意見に同意している。
デ・ラ・ロサも「朝方にサーキットの路面を見れば、油がギラギラしているのが見えるよ」と話していて、インドや韓国のように土ぼこりが滑りやすい路面の原因ではないとしている。