2013年F1シーズンのフリー走行と予選でDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)の使用が一部禁止される見通しだ。
そもそもこの話はドライバーらのDRSに対する不満に端を発する。レース中の追い抜きを容易にするために開発されたこのDRSが、ドライビングをより危険なものにしているとドライバーたちは主張してきた。
マーク・ウェバー(レッドブル)は、ドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に「(F1の統括団体FIA/国際自動車連盟で安全面なども担当する)チャーリー・ホワイティングへDRSの使用を制限する要望を提出することに、すべてのドライバーが賛成した」と語った。
ウェバーはまた、ドライバーたちがより速いタイムを求め、超高速コーナーを走行中もリアウイングを開いていることが多いと述べた。
ホワイティングは、『BBC』に対し次のように話した。
「これまでに複数の事故が起きていると思う。その数がだんだん増えているってドライバーたちに言われたよ」
「そもそも、クルマのセットアップを行っている際に、DRSがもたらす追い抜きの恩恵をドライバーたちが受けられないことを懸念したため、FIAがDRSの使用をフリー走行と予選で認めた」とホワイティングは語った。
しかし、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に来年からフリー走行と予選でDRSの使用を制限するに至った経緯を以下のように説明した。
「各チームはどうやら私どもと異なったアプローチをとっているのだ」
「だから2013年からルールを変えるよ」
「でも、フリー走行と予選における指定された追い抜きゾーンでのDRS使用は、継続して認めるつもりだよ」と加えた。