ザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンは、同チームに所属する小林可夢偉の将来がスポンサーを獲得できるか否かにかかっているとの見方を否定した。
ザウバーはすでに、ニコ・ヒュルケンベルグ(現フォース・インディア)と来季契約を結んだと発表。可夢偉の現チームメートであるセルジオ・ペレスは、来季マクラーレンへ移籍することが決まっている。しかし、ペレスを支援してきたメキシコの大手通信会社テルメックスは、来季もザウバーへの支援を継続する。
そのため、ペレスと同じくメキシコ出身で、テルメックスが支援していた現ザウバーの控えドライバー、エステバン・グティエレスがレースドライバーへ昇格する可能性が高いと見られている。一方の可夢偉は、スポンサー探しに苦戦してきた。
しかし、カルテンボーンはザウバーが可夢偉をチームに迎え入れたのが2010年だったことを指摘。今以上にスポンサーを必要としていたものの、可夢偉へスポンサーを要求したことはないと加えた。当時のザウバーは、BMWのF1撤退を受けてチームを売却しようとしたが売却に失敗。チーム創設者のペーター・ザウバーがチームを買い取ってチームは存続したが、スポンサー探しが急務になっていた。
今の可夢偉にスポンサーを見つける必要はあるのか質問されたカルテンボーンは、こう答えている。
「ノー」
「今になって突然それを問題にするのは正しいことでないと思います。問題になるのは、コース上で彼が何をするかです」