レッドブルが、チームで争うコンストラクターズ選手権のタイトルをほぼ手中にしている。
2012年のF1もわずか2レースを残すのみとなった。2010年と2011年のコンストラクターズ選手権を連覇したレッドブルは、2番手のフェラーリに82ポイント差をつけて現在首位に立っている。ドライバー部門でも同チームのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2010年と2011年に続く3連覇をほぼ確実視されている。
今週末テキサスで行われるF1アメリカGP(11月18日決勝)終了時点でフェラーリとの差が43ポイント以上であれば、最終戦のF1ブラジルGP(11月25日決勝)を待たずしてレッドブルのコンストラクターズ選手権優勝が決まる。
これを阻止するためには、フェラーリがテキサスでほぼ満点に近い39ポイントを獲得し、なおかつレッドブルが0ポイントに終わるのが条件だ。
メディアやファンの間ではドライバーのタイトル争いの行方がより関心を集めているが、『Speedweek(スピードウィーク)』誌によれば、コンストラクターズ選手権はばく大な利益に結びつき、優勝チームには1億ドル(約80億円)の価値があるとされる。
コンストラクターズ選手権を過去に9度制した経験のあるウィリアムズのチーム代表フランク・ウィリアムズは、「最も多くのポイントを獲得したチームが1番よい仕事をしたことになる」と述べた。
その理由として、「ドライバーはチームへやってきては離れていくが、チームはずっとそのままだからね」と語った。