フォース・インディアは2013年のドライバーラインアップ発表をシーズン終了まで見送るつもりだ。
今季ドライバーのひとりでザウバーと契約したニコ・ヒュルケンベルグはチームを離れるが、もうひとりのポール・ディ・レスタは残留するのが公然の秘密となっている。
ヒュルケンベルグ脱退で空くシートには、多くのドライバーが列を成している。元トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリとセバスチャン・ブエミのふたり、以前フォース・インディアにいたエイドリアン・スーティル、現在チームの控えドライバーであるジュール・ビアンキ、そして小林可夢偉(ザウバー)らだ。
チーム・オーナーで代表でもあるビジェイ・マリヤは次のように話している。「伝統的にドライバーの組み合わせ決定は、シーズンが終了してからだ。今年もそれは変わらないと思う」
「現在のドライバー市場をみると、あせって発表するのは得策じゃない」
もうひとり候補に上げられるのは、先ごろアブダビのF1若手ドライバーテストでトロ・ロッソのマシンに乗った23歳のブラジル人ドライバー、ルイス・ラジアだ。
ラジアはブラジルのFM局『Jovem Pan(ジョヴェム・パン)』にこう話す。「僕のテストドライブが発表された翌日、トロ・ロッソは今年のドライバーふたりが来年も乗るって明らかにしたんだ!」
「それでもなおフォース・インディアにひとつ空きシートがあるし、もっと小規模なチームのケーターハムだってある。ヒュルケンベルグを決めたザウバーは、もうひとりのドライバーに恐らく(エステバン)グティエレスを起用するだろう」
フォース・インディアとラジアは、来週末ブラジルで交渉を行う予定だが、ラジアは「できることはやったし、あとはチーム側が決めるだけ」と、語り、次のように続けた。
「スーティルがかなりプッシュしているよ。彼はチームに多くのポイントをもたらしたドライバーだし、給料は自分のスポンサーが払うみたいだ。強力な候補のひとりだね」