トヨタ、駐車場内での衝突事故被害軽減技術を開発

2012年11月13日(火)11:02 am

近年、駐車場内などでのペダル踏み間違い事故が毎年7,000件程度発生していると言われているが、トヨタがこうした事故による被害を軽減するシステムを開発。さまざまな運転操作に配慮し、万一アクセルペダルやシフト操作を誤って急発進した場合でも、さらなる安心を提供することを目的とした2つの新技術を開発したことを発表した。

今回開発された新技術のひとつはクリアランスソナーによって障害物を認識した場合、急発進による衝突時の被害軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー(Intelligent Clearance Sonar)」、そしてもうひとつは、万一の通常とは異なるシフト操作時に、急発進の抑制や衝突時の被害軽減に寄与する「ドライブスタートコントロール(Drive-Start Control)」だ。

【新技術の特長】

インテリジェント・クリアランス・ソナー
駐車場など、発進時において、クリアランスソナーが自車の進行方向に壁などの障害物を認識した場合、クリアランスソナーの警報機能に加え、状況に応じてエンジンやモーターの出力を制御、さらには自動的にブレーキをかける。万一のアクセル踏み間違いや踏み過ぎなどによる障害物との衝突を緩和し、被害を軽減することを目的とするもの。

ドライブスタート・コントロール
駐車場などでアクセルを踏んだまま「R」レンジから「D」レンジにシフト変更するなど、通常とは異なるアクセルやシフト操作をした場合において、画面表示などにてドライバーに注意を促すと同時に、エンジンやモーター出力を制御する。急発進・急加速を抑制し、被害軽減を目的とするもの。

トヨタではこれらの新技術を今後発表される新型車に採用してゆくとしている。

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