レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1アブダビGP決勝(4日実施)でセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が最後尾からスタートしなければならなかったのは、人為的ミスによるものだったと認めた。
タイトル争いで首位を行くベッテルは、予選で3番手となるタイムを記録したが、予選終了後にレッドブルのエンジニアからコース上にクルマを止めるよう指示され、クルマを止めた。
現在のF1ルールでは、予選後に自力でピットレーンまで戻ること、および燃料検査のため1リットル以上の燃料をタンク内に残すことが義務づけられている。しかし、ベッテルのマシンに残っていた燃料は、規定の1リットルに数百ミリリットル足りず、結果的に予選結果がはく奪される事態となった。
タイトル争いで首位の座を死守したいベッテルは、ピットレーンから決勝をスタートしたが、怒とうの追い上げを見せて3位でゴールした。では予選後、ベッテルのクルマに何が起きていたのだろう?
ホーナーは、ドイツの『Sport1(シュポルト1)』に対し、以下のように話している。
「正直言って私たちもはっきりした答えは無いけど、私が思うにあれは人為的なミスだったと思う」
「(レッドブルにエンジンを提供している)ルノーがクルマを止めるよう、はっきりと伝えてきた。だからエンジンに何かのダメージを負ってしまうのが怖くて、指示に従ったんだよ」
「スチュワード(競技委員)になぜクルマを止めたのか、説明をしなければならなかった。私たちの説明は受け入れられたが、今度は燃料サンプルを1リットル提出しなければならなかった」
「燃料がなぜ予選後のクルマに十分残っていなかったのか、ルノーが説明できずにいる」