ケーターハムのチーム代表トニー・フェルナンデスが、退任のうわさを認めた。
フェルナンデス退任については、チームのドライバーでいまだ来季の契約が不明瞭なヘイキ・コバライネンが母国フィンランドの『MTV3』に、うわさを否定するコメントをしたばかりだった。
「ついこの前、トニーは100%チームに残ると言っていたよ」
そう話したコバライネンは恐らく今回の報道に驚いていることだろう。『Reuters(ロイター)』と『AFP』の電子版は、フェルナンデスがすでに後任を決めていると報じた。
その後任として名前が挙げられているのは、先週末のアブダビGPを最後にルノーのF1責任者の役目を終えたジャン・フランソワ・コベだ。
「レースの面から見て、誰かほかの人物にチーム代表を任せた方が良いという結論に達した」というフェルナンデスの言葉を『Autocar(オートカー)』が伝えている。
また、後任については、「まだ実名は出せない。F1関係者の誰かだ、とだけ言っておこう」としか明かさなかった。
F1参戦から3シーズンで現場を離れることになったフェルナンデスは、自身と副チーム代表のカルマディン・ビン・メラヌンには「1周でコンマ数秒を縮めるより、ビジネスの方が向いている」としながらも、2人が2010年からチームを率いて来たことは正しかったとも話している。
「参戦当初に私たちがチームを率いて、道筋をつけたのは正しかった。ビジョンが明確になった今、チームが中団に食い込むため、前に進む時がきたのだ」