現役時代に4度F1チャンピオンに輝いたフランス人の元F1王者アラン・プロストは、2013年に母国フランスで再びF1が開催される保証は何もないと警告を発している。
プロストは、フランスGP開催候補地であるポール・リカール・サーキットのアドバイザーに就任し、2013年のF1誘致を実現させるために一役買っている。そのプロストは、F1の最高権威者のバーニー・エクレストンと話し合いを行い、同時に中東の出資者候補たちともミーティングの場を持つべく、アブダビGPに姿を現した。
しかし『Auto Hebdo(オート・エブド)』誌によると、プロストはあまり楽観的にはなっていないとのことだ。
以前、プロストは現在カレンダーから消滅してしまっているフランスGPをパリのディズニーランド、あるいはフラン・シュール・セーヌに新設するサーキットで復活させるプロジェクトに深く関与していた。だが、その試みが報われることはなかった。
プロストは滞在中のアブダビで3日(土)、「あまりにも複雑で、政治的だったから私はその件から身を引いたんだ」と述べ、次のように続けた。
「私はル・キャステレ(ポール・リカール)で行われたワールドシリーズ(バイ・ルノー)のレースに行き、その際に質問をされた」
「必要最低限の公的資金なしではものごとを片付けることができないだろうと、私はその時の考えを述べた」
「ルノーの大使という立場でアブダビを訪れていたが、それは6ヵ月前から計画されていたことだ。その時にこの件(2013年のフランスGP復活)に関してほかの局面も見てみることにしようと話したんだ」
希望を持ちつつも、プロストはポール・リカールのF1誘致には現実的な見解を示している。
「弱点は資金不足だ。いくつかのパートナー候補と話し合いを行っているとはいえね」
「予算は完全という状態からは程遠い」
「今日のミーティングでそれが解決することはないだろう。しかし、数日間で解決するかもしれない。あるいは全く前進しないかだ」