2013年のシートにひとつ空きができたフォース・インディア。これを狙って、多くのドライバーが列をなしている。
ニコ・ヒュルケンベルグのザウバー移籍に伴い、ポール・ディ・レスタのとなりが空席となったのは周知の事実。その競争率が急上昇中だ。
『Marca(マルカ)』紙によると、トロ・ロッソを解雇され、今年はF1にタイヤを供給するピレリのテストドライバーを務めていたハイメ・アルグエルスアリのもとにはBMWから来季DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のオファーが届いていたらしい。
「ところがアルグエルスアリは、検討する以前にオファーは無かったものとして、来季F1復帰を目指している」とのことだ。
現在フォース・インディアのテストドライバーであるジュール・ビアンキも、シートが欲しいひとり。ビアンキは、アブダビGPの金曜フリー走行1回目で現行マシンを走らせたばかりである。
ヒュルケンベルグとともに走ったこのセッションについて、ビアンキは『L’Equipe(レキップ)』紙上で次のように話している。「これほど(ヒュルケンベルグのタイムに)接近したのは初めてだ」
「うれしいよ。いいタイミングで好結果が出せた」
「フォース・インディアに加入したいドライバーが大勢いるのは分かっている。でもチームは僕を気に入ってくれていると思う。彼らの決断を待つことにするよ」
また、エイドリアン・スーティル(元フォース・インディア)とセバスチャン・ブエミ(元トロ・ロッソ/現レッドブル控えドライバー)も候補者に上げられている。
さらには、多くのスポンサーを抱えるブルーノ・セナ(ウィリアムズ)の名も。『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙によれば、ウィリアムズがセナに対して持っていたオプションは期限切れを迎えたという。
同じくスポンサー込みでシートを奪おうとするドライバー、それはF1直下のカテゴリーGP2で今季、4勝してランキング2位のルイス・ラジアだ。
ラジアはブラジルのラジオ局『Radio Globo(ラジオ・グローボ)に、こう話している。
「もしスポンサーがいなかったら、僕は今ごろ荷物をまとめてブラジルに帰っているよ」
「2~3年で上位のF1チームに入ろうと思うなら、フォース・インディアは新人にとってうってつけだ。さらにチャンスが加速すると思う」