このところフェラーリでは、フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサが操るクルマに差がついてばかりいる。それでもマッサは「納得」せざるを得ないところだ。
先週末のF1第17戦インドGP(10月28日実施)でマッサは、タイトルを争うアロンソに比べて明らかに型落ちのクルマを乗っていた。その傾向は今回の第18戦アブダビGP(11月4日実施)でも変わらない。
マッサはブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に次のように語った。「ここアブダビで、僕のクルマにはより多くの新パーツが組まれている。そしてアロンソにも、さらに多くの新パーツがね」
「それが果たして効果のあることなのかな。その点が重要だ。でも、僕らふたりのクルマはまたしても同じではないかも知れないんだよ」
しかしマッサは、フェラーリに文句があるわけではないという。チームはアロンソのタイトル獲得に集中しているだけだと納得の表情だ。
「今シーズンここまで、こんなことは起きなかったと思う」
「新パーツを試そうとチームは急いでいるが、1台のクルマに間に合わせるのが精一杯なんだよ。しょうがないよね。選手権争いの様相から、この現実を受け入れるしかない」
「でも、自分にないパーツがもう1台のクルマで効果を上げているのを知ったら、不満に思うけど、仕方ないしね」と、マッサは語っている。