日産は10月30日(火)に、オーストラリアのメルボルンにおいて、新型のレースカーである「アルティマV8スーパーカー」を初公開した。
この車両は、日産が北米を中心に販売を行っている市販車アルティマをベースとして開発されたもので、オーストラリアを中心に行われているFIA(国際自動車連盟)公認のツーリングカーレースシリーズである「V8スーパーカーシリーズ」へ2013年から参戦することを目指して開発されたものだ。これまで同シリーズに参戦していたケリー・レーシングが、来シーズンからは日産のファクトリーチーム「ニッサン・モータースポーツチーム」としてエントリーすることが決まっている。
この「V8スーパーカーシリーズ」は1997年から開始されたもので、文字通りV8エンジン搭載車のみで争われるものだが、現在はオーストラリア、ニュージーランド、アラブ首長国連邦などで年間15レースほどが開催されている。オーストラリアでは非常に人気の高いレースシリーズとなっており、2012年シーズンまではフォードとホールデンの2メーカーのみが参戦していたが、来年からは日産に加え、メルセデスもEクラスでの参戦が予定されており、一層白熱したレースシリーズとなりそうだ。
今回の「アルティマV8スーパーカー」の発表にあたり、日産オーストラリアのマネジングディレクター兼CEOであり、ニッサン・モータースポーツチームの共同オーナーでもあるウィリアム・F・ペッファーJrは次のように述べている。
「2013年は日産にとって、多くの重要な新型モデルの発表を控えていることもあり、さまざまな意味で計り知れない年となるだろう。その中のひとつが完全な新型車となる2013年型アルティマだ。アルティマがオーストラリアで発売されるのはこれが初めてとなるし、来シーズン当初からV8スーパーカーシリーズに参戦することは、アルティマを紹介するうえでまたとない機会となるだろう」