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フェラーリのイタリア海軍旗、結局はおとがめなし

フェラーリの車体に掲出されたイタリア海軍旗は、大きな話題になったものの、結局28日（日）のF1インドGP決勝でも許される事になった。

インド政府や当局高官を憤慨させた一件だったが、本来政治の介入を良しとしないF1統括団体FIA（国際自動車連盟）はこの件について沈黙を続けた。

インド洋で海賊と誤認されてインドの漁師がイタリア海軍に射殺された事件で、イタリア海軍の2名がインド当局に拘束され、両国の外交問題に発展している。これを受けてフェラーリは、インドGPを戦った車体にイタリア海軍旗を掲出したが、政治的な意図はないと主張した。

F1の最高権威、バーニー・エクレストンは両者の間に立って事態の収拾に努めていた。初めはフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリと「話をする」と明言しており、その後インドのリポーターには「フェラーリが期待されているような行動ではないね」と話している。

しかし、イタリアの『Tuttosport（トゥットスポルト）』は、後にエクレストンが「イタリアの旗だろうが何のシンボルだろうが車体にはるのは勝手じゃないか」と話している事を伝えた。

インドのモーターレース連盟も事態の火消しにかかり、「ただのステッカーじゃないか。政治的な意図はないと言われているのに、なんではがしてもらわなければいけないんだ？」と、会長のビッキー・チャンドックが『The Press Trust of India（プレス・トラスト・オブ・インディア）』に語っている。