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MotoGP第17戦決勝、ストーナーが優勝、ロレンソがチャンピオンを確定

2012年10月29日(月)11:05 am

日曜のフィリップアイランドサーキットには5万3100人の観衆が詰めかけた。現地時間午後4時から全27周回で争われたレースでは、C・ストーナー(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝し、ホームコース6連覇という偉業を成し遂げた。また、2位でチェッカーを受けたJ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)が2012年のチャンピオンを確定させた。

ポールポジションスタートのストーナーは、ホールショットこそチームメイトのD・ペドロサに譲ったが、序盤からペドロサ、ロレンソとともにぬきんでたペースで周回した。ペドロサは2周目のホンダヘアピン(4コーナー)で転倒。コースに復帰したものの、その後ピットへ戻ってリタイアとなったためにチャンピオンの可能性はここでついえることになった。ストーナーはその後の周回で着々とリードを築き、ロレンソに9.223秒の差を開いてチェッカーを受けた。2位のロレンソは、チャンピオン決定のゴールで喜びを爆発させた。3位にはC・クラッチロー(モンスター・ヤマハ Tech3)。第12戦チェコGP以来、今季2回目の表彰台となった。CRT勢の最上位は、A・エスパルガロ(パワーエレクトロニクス・アスパル)が10位に入り、チームメイトのR・デ・プニエが0.043秒差で続いた。

決勝日の路面状態は、レースウィークで最も良好な状態になった。が、それでも気温は低く冷たい風も吹いていたために、路面温度は30℃前半にとどまった。この条件を考慮して、選手たちは全員がフロント用タイヤには柔らかめ選択肢のソフトコンパウンドを装着。リア用タイヤに関しては、S・ブラドル(LCRホンダ)のみが硬め選択肢のハードコンパウンドをチョイス。他の全選手は柔らかめ選択肢のミディアムコンパウンドでレースに臨んだ。

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今日はこの三日間で最もいい天気になりましたが、それでもかなり寒かったため、ほとんど全選手がレース用に柔らかめのコンパウンドを選択しました。朝のウォームアップ走行では前後とも硬め選択肢のコンパウンドを試す選手たちもいましたが、その特性を最大限に引き出すには-特にフロント用に関しては-、まだ少し温度条件が低かったようです。
 午後になって路面温度は少し上昇しましたが、決勝レースでは全員がフロント用に柔らかめのコンパウンドを選択しました。また、リア用に硬めのコンパウンドを選択したのは1名のみでした。当地で常に大きな課題となるウォームアップ性能に関して選手たちからのリクエストはなく、この寒さと予想のつかないフィリップアイランドの天候も考えれば、タイヤパフォーマンスは満足のいく内容だったといえるでしょう」

ケーシー・ストーナー-レプソル・ホンダ・チーム-優勝
「地元でまたもや勝てたのは素晴らしいことだ。引退前に優勝しておくことはとても大切で、しかもそれがホームGPなのだから、まるで夢のようだ。ファンの方々の応援も素晴らしかった。カウズの街がこんなに混雑しているのを見たのは初めてで、僕のここでの最終レースということも大きく関係しているだろうから、感無量だ。オーストラリア人として、今日のレースで勝てたことをとても誇らしく思う」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム
リア(左右非対称)-ミディアム、ハード
[ウェット]
ソフト(メイン)、ハード(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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