マクラーレンのルイス・ハミルトンは、ブッダ・インターナショナル・サーキットで行われたインドGPを3番手からスタートし、4位になった。
ルイス・ハミルトン
「なぜあんなにスタートが悪かったのか、まだよくわからないんだ。ポジションを失ってしまい、後ろから来るドライバーたちに攻められているのを感じたよ。1周目の間ずっと、とにかくジェンソン(バトン/チームメート)とぶつからないように注意していたんだ」
「そうしたらフェルナンド(アロンソ/フェラーリ)が右のミラーに映りこんできた。彼はずっと後ろのほうから来たのに、僕を追い抜いて行ったよ。もし、あれよりもいいスタートが切れていたとしても、前の連中は僕よりも多分かなり速かっただろうね。特に、1回目のピットストップまではね」
「1回目のピットストップまでの間に、ダウンシフト(ギアを落とすこと)の問題が起こり始めていたんだ。僕はいつもの左手じゃなくて右手でシフトダウンの操作をしなくてはならなくなっていた。だからチームはピットストップでハンドルを交換することにしたんだ」
「僕はこれまでレース中にハンドルを交換したことは一度もなかったんだ。以前、バルセロナでのテストのときにやったことはあったけど、レースではなかった。でも、みんなは強いプレッシャーがかかる状況で、ものすごく素早く交換してくれたよ。だから彼らみんなに対して『お見事!』って言いたいね」
「僕はクルマがまだ停止していない状態のときすでにハンドルをはずしてクルマの外に投げ捨てた。すぐにチームは新しいハンドルをセットしてくれ、僕は1速に入れ、ピットを出た。それだけのことを3秒ちょっとでやり遂げたんだからね」
「終盤にはマーク(ウェバー/レッドブル)を追い詰めようとしていた。でもちょっと遅すぎたし、彼は僕が仕掛けるような状態にさせてもらえないほど速く走っていた。でも僕も最後のコーナーまで決してあきらめなかったし、もしかしたら彼をとらえられるんじゃないかと思っていた。でも結局そうはならなかったけどね」
「それでも、今日みたいな終わり方はいいね。これほど激しく、長く、限界ギリギリで攻め続けたのは、前回はいつだったか思い出せないくらいだし、すごくいい気分だったよ。実際、そういう戦いの中心にいられたというのはいい気分だった」
「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのチーム全員のこともとても誇りに思うよ。本当に素晴らしいレースだった」