2013年シーズンにトップチームへの移籍がかなわなかったフォース・インディアのポール・ディ・レスタは、ステップアップできなかった事は“残念”としながらも、自身のイメージ向上に努める事を誓った。
ディ・レスタはマクラーレンとフェラーリへの移籍をうわさされていたが、結局マクラーレンはもっと若いセルジオ・ペレス(現ザウバー)と契約し、フェラーリはフェリペ・マッサの残留を決定した。
ディ・レスタは、マクラーレンとペレスとの契約はチームにとって「新しい市場を開拓できる」と考えており、それがマクラーレンの決断に繋がったのではないか、とイギリス紙『Telegraph(テレグラフ)』に語っている。
「それにしても、マクラーレン入りをうわさされるのはいい気分だったよ。今回はダメだったけど、もう上を目指しちゃいけないっていうわけじゃないからね」
ディ・レスタの移籍を阻んだもうひとつの理由は、ディ・レスタ自身のイメージかもしれない。F1ジャーナリストのトム・キャリーによると、ディ・レスタは「F1ドライバーにしては個性がなさ過ぎる」という。
「それは大きいと僕も思うよ」とディ・レスタ本人も認めている。
「もっと外に出て自分を売り込まなきゃいけないのは分かっているよ。開放的にすればいいってことだけど、時間がかかるよね」
ディ・レスタと現マクラーレンドライバーのジェンソン・バトンが共にリチャード・ゴダードというマネジャーを使っている事が不利に働いたのではという点については否定している。
「僕はそうは思わないね。リチャードとの関係には満足しているし、うまくいっているよ。マーティン(ウィットマーシュ、マクラーレンチーム代表)も彼の働きには満足していると思うよ」と語った。