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コバライネン、ペイドライバーにシートを奪われる危機

2012年10月27日(土)10:32 am

ヘイキ・コバライネン(ケーターハム)は、今シーズン限りでケーターハムのシートを失う可能性があることを認めた。

コバライネンはトニー・フェルナンデスがチーム代表を努めているケーターハムで高く評価されている。しかし、ケーターハムはコンコルド協定(※)に基づく利益分配で巨額の収入を失う瀬戸際に立たされている。最終的なチーム部門の成績で10位になるのと11位になるのでは、分配金の金額に大きな隔たりがある。昨年は10位でシーズンを終えたケーターハムだが、今シーズンは現在までのチーム成績でマルシャの方が上位につけており、これによってケーターハムはチーム部門の選手権で10位から転落してしまう可能性があるからだ。

コバライネンに自身の将来について質問したところ、「僕たちのチームにとって、10位という順位を取り戻すことはとても重要なことだ」と答えた。

そして「だから、それが一番集中していることなんだ。そして、チームやトニーとの将来の関係についてはまだ話し合いをしていない」と明かした。

「トニーは僕から得られるものを知っていると思うけれど、彼は他の選択肢の評価も行っている。何をするのかを見守ろうと思う。そして、僕は待っている状態なんだ」

「もちろん、今この瞬間も僕のマネジャーもまた仕事を進めているよ」とコバライネンは現状を説明している。

コバライネンの発言が何を意味しているのかは明白だ。もし、ケーターハムのコンコルド協定による分配金が減るようであれば、チームはその分の資金を“ペイドライバー”(資金を持ち込むことでシートを得るドライバー)を起用することで穴埋めするだろう。

現在マルシャに所属しているシャルル・ピックにはじゅん沢な資金援助が行われており、それによって2013年はケーターハムへと移籍するのではないかとうわさされている。そして、インドGPフリー走行1回目でコバライネンの代わりに出走したリザーブドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデもまた候補のひとりに挙げられている。

『Turun Sanomat(トゥルン・ サノマット)』は「彼(フェルナンデス)はチームに資金をもたらさない僕を使い続けるか、資金をもたらすことができるドライバーふたりをそろえるか、決断を下さなくちゃいけないね」というコバライネンのコメントを載せている。

※コンコルド協定とは、F1チームとF1の商業権管理会社FOM(フォーミュラ・ワン・ マネジメント)、そして統括団体FIA(国際自動車連盟)の3者によって結ばれている協定 で、F1の運営方法や収益の分配方法などが規定されている。

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