現在F1のセーフティカードライバーとして、各レースに帯同しているベルナール・メイランダーの年齢も40代に入った。しかし、メイランダーは今の役割を近いうちに辞める予定はないと話している。
セーフティカーは、クラッシュなどコース上でクルマが止まってしまった場合や、それによってパーツがコース上に飛び散った場合などに、二次的な事故やレース車両の損傷を未然に防ぎ、コース上の安全が確保されるまでレースを先導するクルマである。
かつてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で優勝した経験もある、現在41歳のメイランダーは2000年のシーズンからそのセーフティカーのハンドルを握り続けている。
『Kolner Express(ケルン・エクスプレス)』紙が、過去13シーズンでセーフティカーのドライバーを務めたメイランダーに引退の意思は出始めたかと質問したところ、「この2年間、その質問がだんだん多くなってきているんだ。おかしなものだよ」とメイランダーは答え、さらに続けた。
「時間はみんな平等に過ぎて行くけれど、基本的にはもう数年の間この仕事を続けることができる」
「今でもすべての移動をこなすのに十分な状態だと感じているし、クルマを限界で走らせることもできる」
「いったん僕の中のガソリンに火が付いたら、それはいい意味での中毒になるんだって思っているよ」とメイランダーは笑った。
そして「契約は続いているし、パートナーも僕がいつでもレース会場にいることにかなり満足しているんだ」と引退の意思がないことを強調した。