プジョーは、10月24日(水)から11月4日(日)にかけて一般公開が行われるサンパウロ国際モーターショーに「208」を出展する。この「208」は、これまで1,500万台にも及ぶ販売実績を持つプジョーの「200シリーズ」に属する最新モデルで、日本では11月から発売が予定されているものだ。
ブラジルではリオデジャネイロのポルトレアルにある工場で生産され、2013年の上半期中に発売が開始される予定となっているこの「208」だが、今回のサンパウロ国際モーターショー会場では、正式な販売開始に先駆けて「208プレミア」と銘打たれた特別仕様車の予約販売も行われることになっている。赤/黒のサテン加工が施されたトリムやハーフレザー製インテリアが装備された特別仕様車は、ブラジルでの「208」正式発売の1か月ほど前に納車されることになるという。
これまでプジョー・シトロエングループはラテンアメリカにおいて2010年度から2011年度にかけて5億3,000万ユーロ(約550億円)の投資を行ってきているが、さらに2012年から2015年までは毎年2億4,000万ユーロ(約250億円)という巨額の投資を行うことを予定だ。こうした背景のもと、この「208」は、今後のラテンアメリカにおけるプジョーブランド成長のカギを握るものとして期待されている。また、これらの投資によりポルトレアル工場の生産可能台数が拡大されるとともに、「2008」のような新しいモデル開発も今後ラテンアメリカで行ってゆくことが可能となるようだ。
プジョーでは2010年に、ブラジルで「3008」、「408」、「RCZ」、「408THP」、「308」、「508」、「308CC」、「308THP」の8車種の販売を開始しているが、「208」の登場でブラジルにおけるモデルレンジが再編され、都会向け車両、コンパクトカー、プレミアムカー、そして商用車という4つのカテゴリーをベースとしたプジョーのラインアップがさらに充実されることになる。