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F1への支配力を弱めることはないとFIA会長

2012年10月23日(火)9:46 am

F1を統括するFIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッドが、金銭と引き換えにF1に対する支配力を弱めてもよいと考えているとの見方があることに対し、これを否定している。

FIA会長、F1の最高責任者であるバーニー・エクレストン、そして各F1チームによって23日(火)に重要な会議が予定されているが、これに先立ち、『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』はトッドがFIAに対するF1の収益分配率をより大きくすることの見返りとして、FIAが持つF1のルール策定にかかわる権限のいくつかを委譲することに合意するのではないかと伝えている。

これに対し、トッドは次のように反論している。

「私としては、FIAは弱体化するのではなく、より大きな影響力を持つべきだと考えている」

「われわれが支配力を弱めようとしているという記事を読んだときは笑ってしまったよ。今われわれの責任のもとに行っていることを他の誰かの手に委ねるなんてことは決して認めないよ」

トッドがFIAの資金を潤沢にしようとすれば、その唯一の方法はF1チームに課される参戦費を値上げすることしかないだろうとうわさされている。

「何の売上金もなしに連盟を維持してゆくことはできない。では、われわれにとっての売上金はどこから得ればいいだろうね?」、とトッドは語っている。

同時に、トッドはコスト削減に関するチームの努力に「少々失望している」と述べ、「もっと抜本的な申し出」がなされることを期待していると主張している。

トッドは、2014年から予定されている新エンジンの供給元となるルノー、フェラーリ、そしてメルセデスに対し、コスト削減ということを「考慮に入れるように」と要請をしているとも語った。

だが、元FIA会長であり、数年前にその職を辞する際にトッドのFIA会長就任を後押ししたマックス・モズレーは、トッドのやり方について少々批判的な立場をとっているようだ。

「現時点では、彼は少々不本意な形でこの問題に当たっているようだ」、とモズレーは『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に語り、さらに次のように続けた。

「彼は大方が合意することを求めている」

「もちろんみんなの意見が一致するにこしたことはないが、ときには、(チームに)黙ってやらせなければならないときもあるものさ」

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