ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)は同じドイツ出身で友人のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が「新たな挑戦」を求めてフェラーリに移籍する可能性を認めている。
先日フェラーリはフェリペ・マッサ(フェラーリ)との契約更新を発表したが、これが2013年限りの単年契約だったことがベッテルのフェラーリ加入説に拍車をかけることとなった。
ベッテルとレッドブルの契約が切れる2013年末を見すえて、フェラーリはすでに何らかの形でベッテルと2014年の「オプション」契約を交わしているという意見もある。
シューマッハがベルリンで「セブ(ベッテルの愛称)はフェラーリの話を熱く語るけれど、将来については知らないよ」と話した、と『DPA通信』が伝えている。
2012年シーズン限りのF1引退を表明したシューマッハは、2006年末に一度にF1を離れるまでフェラーリに所属していた。フェラーリと組んだシューマッハは圧倒的な強さを見せてワールドチャンピオンになること5回、他のチームでとったり2冠と合わせて史上最多の7冠王者となった。
しかし、当時26歳の2冠チャンピオンだったシューマッハがフェラーリ加入を決意した1996年のフェラーリは、強いチームではなかった。
多くのチームが現れては消えていくF1の歴史のなかで、途切れることなく参戦を続けている唯一のチームであるフェラーリを、かつて無敵の王者に乗し上げたシューマッハはベッテルのうわさについてこう話している。「いつかベッテルのフェラーリ入りが実現したら、それはベッテルもまた新しい挑戦を求めていたということだろうね」