F1アメリカGP(11月18日決勝)の舞台となるテキサス州オースティンに建設中の「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」では、完成に向けて急ピッチで工事が進んでいる。
ヘルマン・ティルケのデザインによるこのサーキットを最初に視察団が訪れた際には、工事の進ちょく状況から本当に実施できるのかと懐疑的な声が上がったり、レース主催者タボ・ヘルムンドと現在のオーガナイザーとの間の法的対立が沸き起こったりと、開催が危ぶまれることが度々であった。
今年の9月、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)のF1技術部門責任者兼FIAの安全委員ャーリー・ホワイティングはグランプリ開催許可の判断を下したものの、オースティンの地方紙『Austin American Statesman(オースティン・アメリカン・ステイツマン)』は工事が未完了だと報じている。
17日(水)、企画責任者のブレードン・ボックスは、ピット施設と医療施設の進ちょく状況に言及しつつ、次のように述べた。
「コースに関係するあらゆる設備は完成した。今にでもレース可能だ」
「それ以外に関しては、すべてが完了しているとは言い難い。確かなのは、そういった細々した点を少しずつ改善していくべきだということだ」
なお未完成部分には観客席やメディアセンターなど多数の施設が含まれてはいるものの、開催までには必ず間に合わせるとボックスは強調している。