NEXT...F1開催スケジュール

F1第16戦韓国GPレースレポート

2012年10月14日(日)17:20 pm

2012年F1第16戦韓国GPが10月14日(日)、韓国インターナショナル・サーキット(1周/5.615km)で3日目を迎え、現地時間15時(時差なし)から行われた決勝で、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝した。

F1第16戦韓国GP土曜 写真ギャラリー

レーススタート時の天候は晴れ、気温21℃、路面温度は27℃。ポールポジションのマーク・ウェバー(レッドブル)以下、トップ10のドライバーはいずれも予選Q3で使用したソフト側のスーパーソフトタイヤを装着してのスタートとなる。一方、予選で11番手に沈んだジェンソン・バトン(マクラーレン)、さらには小林可夢偉(ザウバー)、セルジオ・ペレス(ザウバー)などがハード側のソフトタイヤでのスタートを選択している。

スタート直後、2番手スタートのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がウェバーをかわして先頭に立つ。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)もうまいスタートを決めてルイス・ハミルトン(マクラーレン)をかわし、3番手に上がる。第3コーナーに入るところで可夢偉がバトン、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)に接触、フロントウイングや左リヤタイヤにダメージを負ってしまう。可夢偉はなんとかピットへ戻り、再びコースへと出てゆくが、バトンとロズベルグはここで無念のリタイアとなってしまった。ロズベルグは日本GPから2戦連続でのリタイアだ。

5周を消化した時点でのトップ5は、ベッテル、ウェバー、アロンソ、ハミルトン、フェリペ・マッサ(フェラーリ)となっている。可夢偉に対し1周目の接触に対するドライブスルーペナルティーが下され、可夢偉は8周目に再びピットイン。あらためて最後尾からの逆襲開始となるが、この時点では前のクルマから約50秒の遅れとなってしまった。

12周を迎えると、ハミルトンが最初にピットイン。続いてニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)やロメ・グロジャン(ロータス)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)などの中団グループ勢が続々とピットに入ってゆく。そして次の周にはウェバー、マッサ、キミ・ライコネン(ロータス)など上位グループのドライバーたちもこれに続く。トップを快走するベッテルとアロンソが15周目に同時にピットイン。ほぼ全車がハード側のソフトタイヤに履き替えてコースに戻っている。先頭集団がすべて最初のピットインを終えた時点で、大きな順位変動は起きていないが、まだピットインを行っていないセルジオ・ペレス(ザウバー)が5番手に位置している。だが、新品タイヤを装着したマッサにすぐにかわされてしまう。

レースが18周を迎えた時点で、可夢偉がまたピットイン。クルマをガレージに戻してしまう。残念ながら、ここでリタイアのようだ。この周回でペレスもピットイン。赤いラインが施されたスーパーソフトを装着してコースへ戻ってゆく。トップではベッテルが2番手のウェバーに6秒近い差を築き独走状態に入っている。ウェバーはベッテルの援護に回る形で3番手のアロンソに約3秒の差をつけている。

20周目にはマッサがDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)ゾーンでハミルトンを追い抜き4番手へと浮上した。あまりペースの上がらないハミルトンは、23周目に第3コーナーでライコネンにも追い抜かれてしまうが、すぐに次の第4コーナーに向かうDRSゾーンでライコネンを抜き返す意地を見せる。ハミルトンは26周目に2回目のピットイン。ソフトタイヤを装着してコースへ戻る。残りの周回数を考えると、このまま最後まで走りきるのは難しそうだ。

レースが中間点となる28周を迎えた時点で、ベッテルは2番手ウェバーに約9秒の差を築いて独走状態。3番手にアロンソ、4番手にマッサと、レッドブル勢をフェラーリ勢が追うという展開となっている。

32周目にウェバーが上位陣の中では最初に2回目のピットイン。ここでペースを上げ、あわよくばウェバーをかわしたいアロンソだが、やはりもうタイヤがきつくなっているのか、思うようにペースがあがらない。34周目にアロンソもピットに。だが、もちろんウェバーの前に出ることはかなわなかった。さらにベッテルも35周目に2度目のピットイン。マッサ、ライコネンもこれに続く。これでトップグループ5台は予定のピットストップを完了、あとはコース上での戦いとなる。

40周目、6番手のハミルトンにグロジャンが襲い掛かり、両者必死の攻防を展開する。タイヤがきびしく、ペースを上げられないハミルトンだが、そう簡単にはポジションを明け渡さない。だが、そこへタイヤを交換して元気を取り戻したヒュルケンベルグがその隙(すき)をついて2台をまとめてごぼう抜き、6番手に上がった。結局ハミルトンは42周目にこの日3回目のピットイン。

トップのベッテルは2番手以下に10秒近い差をつけ、完全に独走状態。一方、中団グループではペレスがシューマッハを追い抜き、12番手に上がってきている。また、なんらかのトラブルが発生しているとしか思えないハミルトンは、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)にもかわされ、ついに10番手に落ちてしまう。

レースが残り10周を切ったあたりから、フェラーリ勢がペースを上げ、最後の追撃態勢に入る。だが、レッドブル勢もタイヤに不安を抱えながらも終盤に向けてペースを崩すことなく、結局そのままベッテルがシンガポールGP、日本GPに続く3連勝で今季4勝目を飾っている。ベッテルはこの勝利によりポイントランキングでもアロンソに6ポイントをつけてトップに立った。2位から10位までの結果は次のとおり。

2位マーク・ウェバー(レッドブル)、3位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、4位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、5位キミ・ライコネン(ロータス)、6位ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、7位ロメ・グロジャン(ロータス)、8位ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、9位ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)、10位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)までがポイントを獲得した。ザウバーの小林可夢偉は途中リタイア、セルジオ・ペレスは11位に終わっている。

【結果】F1第16戦韓国GP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第16戦韓国GP決勝の結果

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック