F1第16戦韓国GPフリー走行3回目、詳細レポート
2012年F1第16戦韓国GPが10月13日（土）、韓国インターナショナル・サーキット（1周／5.615km）で2日目を迎え、現地時間11時（時差なし）から60分間にわたって行われたフリー走行3回目で、セバスチャン・ベッテル（レッドブル）がスーパーソフトタイヤで1分37秒642を出し、トップになった。
この時間は、前日のフリー走行2回目後に行ったマシン変更のチェックならびに予選仕様の確認が主なメニュー。タイトル戦線に踏みとどまろうと新型パーツを導入したロータスは、昨日の走行であまり効果を得ることができなかった。果たしてこのセッションでは？
昨夜エンジン交換を行ったシャルル・ピック（マルシャ）は、明日の決勝で10グリッド降格となる。F1では、ドライバー1人あたり1シーズンで8基までにエンジンが制限されている。今日からピックが使うのは、9基目のため、ペナルティーを受ける。
セッション開始時の天候は薄曇り。気温20℃。路面温度は27℃。60分の走行が始まった。ヘイキ・コバライネン（ケーターハム）を先頭に、インストレーション・ラップ（確認走行）に出てゆく。いつものように1周ないし2周して、すぐさまピットへ。その後15分ほど、コース上はガラガラに。ピットでは、各チームのメカニックたちがマシン調整に忙しい。
走行が再開したのは、開始20分ほどたってからだ。キミ・ライコネン（ロータス）が1分39秒748でトップタイムをマーク。昨日は新パッケージにピンと来なかったようで、その分、今日はしっかり走りこみたいところだ。次の周、ライコネンは1分39秒711と、わずかにタイムを縮めている。
2番手は、1分39秒878でロメ・グロジャン（ロータス）。こちらは従来型マシンを使用しているとみられる。開始24分、好調のベッテルが1分39秒086で、あっさりトップに。ここまでのところ各車ともハード側のソフトタイヤを装着している。
開始28分、マーク・ウェバー（レッドブル）が1分38秒766でトップタイムを塗りかえる。セッション後半にさしかかったところで、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）がベッテルをわずか1000分の2秒上回って2番手へ。その直後、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）が1分38秒845で2番手を奪取。
この時点で順位はトップがウェバー。以下2番手ハミルトン、3番手アロンソ、4番手ベッテル。5番手1分39秒391でロズベルグ。6番手1分39秒431でミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）。7番手1分39秒598でフェリペ・マッサ（フェラーリ）。
残り24分、ハミルトンが第1、第2セクターで総合トップを出しながら1分38秒464でタイムを更新。ジェンソン・バトン（マクラーレン）も1分38秒808、1分38秒511と相次いでタイムを伸ばして2番手に。マクラーレンは、ソフトタイヤを手なずけたようだ。
ここでレッドブルが応酬。ベッテルが1分38秒215でトップを奪い返す。セッションはこれから終盤へ。間もなくスーパーソフトで予選シミュレーションが始まる。気になるザウバー勢は、この時点で小林可夢偉が1分39秒526で11番手、セルジオ・ペレスは1分39秒677で12番手につけている。
残り8分。アロンソ、バトンをはじめ、各車スーパーソフトを履いて最初のアタックに出てゆく。アロンソは1分38秒705で4番手にとどまる。これを1分38秒666でライコネンが上回る。ベッテル、1分37秒970でトップタイム更新。第2と第3セクターで最速だ。
そんな中、ウェバーがピットから出られない。メカニックがエンジン部分を作業中だ。残り1分、1分38秒169でハミルトンもタイムアップ、順位はそのまま。
チェッカーが振られてセッション終了。ウェバーはコースに出られず。ベッテルが1分37秒642でさらにタイムを伸ばした。やはり第2、第3セクターが速い。
順位はトップがベッテル。2番手にハミルトン。3番手バトンの1分38秒511は、ソフトタイヤでのタイム。4番手は1分38秒582でグロジャンが滑りこんだ。ここまでがトップとの差、1秒以内。以下、5番手は1分38秒666でライコネン。6番手1分38秒705でアロンソ。7番手にマシントラブルを抱えたウェバー。8番手1分38秒791でマッサ。9番手1分38秒833でマルドナード。10番手は1分38秒932でニコ・ヒュルケンベルグ（フォース・インディア）だった。
ザウバー勢はペレスが1分38秒954で11番手、可夢偉は1分39秒345で15番手となった。
・【結果】F1第16戦韓国GPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
・F1第16戦韓国GPフリー走行3回目の結果
