2012年F1チャンピオンは問答無用でセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。このようにいい切るのはベッテルと同じドイツ人で、7度の世界タイトルを誇るミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)だ。
もっとも、そのようにシューマッハが予想するようになったのは、日本GPのスタート直後、第1コーナーで起きた多重クラッシュで選手権リーダーのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がリタイアしたからと、あっさり認めている。
今週末の韓国GPでシューマッハは、次のようにドイツ『Bild(ビルト)』紙に話している。「チャンピオン争いはもう決着がついたと思う」
「大きなポイント差をもって日本GPに臨んだフェルナンドは、タイトル獲得に向けて追い込みに入ったと思っていたよ」
「ところが、今やセバスチャン(ベッテル)が圧倒的に有利だ」
「セバスチャンのマシン・パッケージは文句なしだ。このままゴールに突っ走るのは間違いないと思う」とシューマッハが語っている。
ベッテルとアロンソは今年、それぞれ3度目の世界タイトルを狙っている。もしベッテルが総合優勝すると、フアン・マヌエル・ファンジオ(アルゼンチン:1954-1957)とシューマッハ(2000-2004)に続いて3人目の3年連続王者となる。