先週末に行われた日本GP(10月7日実施)の1周目でリタイアしたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は陰謀によるものだった、スペイン『Diario AS(ディアリオAS)』のマヌエル・フランコ記者が、大胆な仮説を立てた。
ベルギーGPを思い出して欲しい。誰がスタート直後の大混乱を引き起こし、当時2位以下を大きく離してドライバーズ選手権をリードしていたアロンソをリタイアさせたのか。それはロータスのロメ・グロジャンだったではないか。フランコ記者は、さらに次のように続ける。
そして迎えた日本GP。アロンソと接触したのはロータスのキミ・ライコネンだった。
「パドックには、疑わしい者が存在する」と、フランコ記者は主張する。
去る2009年、ライコネンがフェラーリとの契約があるにもかかわらず解約させ、さらにF1のシートを喪失させた張本人はほかならぬアロンソだった。確かにそれは事実である。
あるいは、ロータスのチーム主導とする見方もできる。2010年アブダビGPでアロンソの進路を阻んでタイトルの可能性を消したのは、当時ルノー(現ロータス)のドライバーだったビタリー・ペトロフだ。
ロータスも旧ルノーも、フェラーリとは最大のライバル、レッドブルと共通のエンジンを積んでいる。これも事実だ。
「これがF1なのだ」と、フランコ記者は自説を締めくくった。
ライコネンとの接触についてフェラーリのステファノ・ドメニカリ代表は、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対して次のようにコメントし、陰謀の見方を否定している。
「あれは単なるレース中のアクシデントだ。キミに悪意はなかったと信じる」