NEXT...F1開催スケジュール

アロンソ「僕たちが今すべきなのは調子を取り戻すこと」

2012年10月12日(金)8:25 am

前戦日本GP決勝では1周めにクラッシュしリタイアを喫したフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。ドライバーズ選手権では首位を守ったが、2位のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とのポイント差は大きく縮まった。韓国GP(10月14日決勝)に向け、レース週末が始まる前日の夕方に韓国に降り立ったアロンソが、鈴鹿で失意のレースを終えたあとの数日間を東京でどのように過ごしていたか、またチャンピオンへの挑戦について語った。

フェルナンド・アロンソ
「大好きな東京にずっといたよ。東京は何度行っても新しい発見があって、大都市なのにそこに生きる人びとがかもし出す落ち着きを感じる街なんだ。それに、東京は食事もおいしいよね。9日(火)の夜は、チームメートのフェリペ(マッサ)と、何人かのフェラーリオーナーと一緒に食事をした。日本人の職人に教わりながらすしを握る体験ができたんだ。おいしく握れたかどうかはわからないんだけど、少なくとも直接僕たちに文句を言う人はいなかったよ!」

「(鈴鹿でのリタイアは)ものすごく残念だったけれど 、もう終わったことだしこれ以上ガタガタ言っても意味がない。サーキットを離れる前に言ったように、チャンピオン争いはふりだしに戻った。ベッテルとの差はたった4ポイントになって、ほかのドライバーたちも追い上げてきてる。残りのレースで1つでもポイントを多く取ったドライバーがチャンピオンだ。そのために必要なのは速いクルマとミスをしないこと、そして、ベルギーGP(第12戦)や日本GPでの僕たちのように、ほかのクルマのミスに巻き込まれないことだ。もちろん、あの2つは状況がまったく違ったけどね」

「シーズン終盤にきて大きく進歩するチームもあるけれど、特定のタイプのサーキットに強いという点では、僕たちはそういうチームにかなわない。だけど、例えばイタリアGP(第13戦)が行われたモンツァでは、ポールポジションをとるだけの速さが僕たちにあったことも事実なんだ。それでもシンガポール(第14戦)ではあまりよくなかったし、鈴鹿もいまひとつだったけれど、フェリペが決勝での強さを見せつけてくれた」

「僕たちはレッドブルほど速くないけれど、ほかのクルマとはいい勝負ができる。それに、今シーズンはこういう浮き沈みが当たり前になってるみたいだ。このところ速さを見せていたマクラーレンが日本では少し調子を落としたよね。でも、レッドブルに速さが戻って、ザウバーが速くなっていた」

「僕たちのことはいろいろ言われてるね。フェラーリが注目を集めるのはいつものことさ。例えば、あるウイングを試して次のときに使うのをやめただけでニュースになる。そんなの、どこのチームでもよくある話なにのね。とにかく、僕たちが今すべきなのは調子を取り戻すことさ。きっとできるって信じてるよ」

「チームは最後まであきらめずに全力を尽くす。クルマの開発チームはずっと同じメンバーで、必ず結果を出してくれると信じてる。忘れないでほしいのが、僕はまだ選手権をリードしてるってこと。これは、シーズン序盤から僕たちが大幅にクルマを進化させて、目の前の課題に全力で取り組んできたからだよ」

「僕たちはあまり運に恵まれていないんだ。ベルギーでも日本でも、手に入ったはずの順位をつかめなかった。僕らの順位は奇跡のなんかじゃない、一から十まで、僕らの努力の賜物(たまもの)だ。F1はチームスポーツ。勝つときも負けるときも、みんなと一緒だよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック