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中野、初めての富士でいい結果を出したい=WEC

2012年10月11日(木)7:18 am

今年、世界耐久選手権(WEC)のル・マン24時間レースに参戦した中野信治。第7戦富士での戦いもステアリングを握ることが先日発表され、10日(水)に行われた合同テストに出走した中野がインタビューに応じた。

富士スピードウェイを走るのが初めての中野は、10日(水)に走行後、次のように語った。

「先ほど10周くらい走りましたが、びっくりしました。最終セクションは、難しいですね。クルマのセットアップやどのようにしてドライビングするかなど難しいです。どこで妥協するのかがすごく大事です。金曜日(12日)にもっと走れそうですので、なんとかしたいですね。今回は、新しいチャレンジでもあるのです。初めてのサーキットを走ることは、僕にとってチャレンジでもありますし、すごく楽しみにしています。いいかたちにもっていけたらなって思います」

急きょ、富士に参戦することになった中野。どのようにしてシートをつかんだのかと聞かれると、自分からコンタクトを取ったことを明かしている。

「WECはヨーロッパのレースですから、日本人に声がかかるのは難しいです。自分からコンタクトをとって話をして、お互いの条件があえば、シートをもらえるわけです。何もしなければ、当然チャンスはこないのです。僕は何年もずっと自分自身でチームとの交渉をやり続けています。今年も何チームとも話をしていましたし、前向きに話しを進めてくれたのがこのチーム(ADRデルタ)でもありました」

これまで世界で戦ってきた中野がまだ手にしていないものがある。それは優勝だ。WECで表彰台と優勝を獲得して、今後のステップに行きたいと中野は明かした。

また、レースドライバーを目指す子どもたちに向けて、世界で戦うことの意味や魅力を伝えていきたい中野。世界で戦い続ける日本人がひとりでも多くいることがモータースポーツ界において非常に重要だと考えている。中野が現役を続けている意味は、「これまでの経験を次の世代のドライバーたちに伝え、バトンをつなげていきたいですし、自分自身が肌で感じていることを伝えていくことだと思うのです」と語り次のように続けた。

「何もしなければ何もチャンスがきません。簡単ではないですけれど、自分の力で行動を起こすべきだと思います。あきらめない人は最後に勝ちます。どんどんアクションを起こしてほしいですし、自分がもっている時間を120%モータースポーツに注ぎ込む覚悟が必要です」

12日(金)に練習走行が行われるWEC第7戦。14日(日)11時に6時間の耐久レースがスタートする。最後に中野は今週末のレースに向けて意気込みを語った。

「完走は当然したいですね、日本のレースですしね。願わくはいい結果で終わりたいです。初めてのチームですけれど、結果を出すことにみんな期待してくれていると思います。できる限り期待に応えられるように全力でがんばります」

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