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F1韓国GPの見どころ

2012年10月11日(木)13:39 pm

先週末に鈴鹿で表彰台を獲得して小林可夢偉(ザウバー)がファンを熱狂させたばかりだが、F1は休むことなく韓国へ移動し、韓国GPを戦うことになる。

・開催サーキット
韓国GPが行われるのは、2010年の初開催に合わせて建設された韓国インターナショナル・サーキット。初開催の際は、サーキットの建設工事が間に合わず、一部の施設が未完成のまま初のF1開催を迎えたことが大きな話題になった。主催者側はレース後、インフラ面の整備を誓った。

工事の遅れにともない、初開催時にはネガティブなニュースが多かった韓国GPだが、コース自体はドライバーから高く評価されていた。低速から高速まで、さまざまな速度域のコーナーがあり、攻略の難しい区間もある。コース序盤はホームストレートとバックストレートを含めた高速区間、コース中盤から終盤はコーナーの連続する区間になっている。

・カギを握るのはタイヤ
韓国GPでは、タイヤの使い方がカギを握ることになりそうだ。韓国のコースは、路面のグリップが低く、低速コーナーも多いことから、ピレリは最も軟らかい組み合わせであるスーパーソフトとソフトのドライタイヤを持ち込む。しかし、路面グリップの低さから、グレイニングと呼ばれる異常摩耗が発生しやすい傾向にある。

普段はあまり使われないコースのため、決勝に向けて走行を重ねるごとに、路面のグリップが向上していく。こういった路面状況の変化にもうまく対応する必要がある。スーパーソフトはタイヤ側面のロゴが赤、ソフトはロゴが黄色になり、決勝では雨用タイヤを使用しない限り、2種類のドライタイヤ両方を使用しなければならない。

・優勝争いは?
韓国GP、日本GPと2連勝を果たしているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今回も優勝争いの中心になるだろう。ベッテルに加え、チームメートのマーク・ウェバー、マクラーレン勢がベッテルと優勝を争うことになりそうだ。また、新パーツを投入予定のロータス勢からも目が離せない。

そして、もう1人注目なのがフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。現在ランキングのトップにいるが、ランキング2位のベッテルとの差が4ポイントにまで縮まってしまった。タイトル獲得に向け、現在の最速マシンとは言えないフェラーリで、アロンソがどこまで戦えるのか見るのも面白いだろう。

・小林可夢偉、ザウバーの動向は?
日本GPでは、自身初の表彰台獲得を果たした可夢偉。昨年までのザウバーは、低速コーナーを苦手にしていたが、今年は改善されている。可夢偉自身も、「今ある流れで勢いに乗ることができると思います。だから、今回はポイントを獲得できる自信があります」とコメントした。

可夢偉とザウバーの契約は今年まで。日本GPでの表彰台獲得で残留の可能性が高まったとも言われるが、残留をより確実なものにするため、今回もいい成績を残しておきたいところだ。また、チームランキングで現在6位のザウバーは、5位のメルセデスAMGと20ポイント差になっている。ランキングでメルセデスAMGを抜くため、1ポイントでも多く獲得することが可夢偉とザウバーの目標になる。

F1第16戦韓国GPは、12日(金)現地時間10時(時差なし)に開幕。決勝は、14日(日)現地時間15時にスタートする。

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