NEXT...F1開催スケジュール

小林可夢偉、表彰台獲得で「一気に楽になりました」

2012年10月09日(火)21:03 pm

F1日本GPで母国ファンの応援を一身に受け3位でフィニッシュ、喜色満面で表彰台に立った小林可夢偉。F1関係者も、一様にその活躍を喜んでいた。あらためて可夢偉にF1初表彰台の感想をきいた。

Q:可夢偉選手、昨日の結果を振り返ってみましたか?

可夢偉:それがレース終了からずっと忙しくて、実は、まだよく分からない状態なんです。昨夜はファンに囲まれてパーティーに出席しました。今朝はというと、サーキットにとんぼ返りをして5,000人以上が待つイベントに出たんです。とにかく、あらゆる面ですごく忙しい週末でした。帰国前から今回はやれるという自信がありましたが、金曜日になってみたら予想よりマシンが遅かったので、少し不安になりました。ところが予選では、黄旗でタイムを失ったものの、絶好のグリッドを得ることができました。そして決勝は最後の最後まで接戦だったわけです。

Q:今回の表彰台で、個人的にどんな感触を得ていますか?

可夢偉:いずれ、自分はF1ドライバーだったんだと、過去を振り返りたくなる時がくるでしょう。であれば、せめて一度は表彰台に立たなきゃといつも思っていました。そんな写真が一枚も手元にないと、果たしてほんとうにF1ドライバーだったのかと自分で自分を疑いかねません。なので、今回の表彰台は僕にとって大きな意味があるんです。

Q:レース前、繰り返し表彰台に立ちたいと公言していましたね。ずいぶん大胆な発言でした。その自信はどこから来たのですか?

可夢偉:第一に、僕はチームに絶対の信頼を置いていました。第二に、マシンが速いことは分かっていました。第三に、マシンとサーキットの相性は完ぺきだと、ひしひし感じていたのです。初日の金曜日こそ不確定な要素が見え隠れしましたが、土曜日には再び前向きな気持ちになりました。そして、フォーメーションラップを終えてスターティンググリッドにつくと、今回はうまく行く予感がしたのです。ここまでのシーズン、何回かチャンスをつかんだのですが、不運にみまわれ、結局は逃してしまいました。可能性はあったのです。それがすべてスムーズにいったということですね。

Q:フィニッシュラインをまたいだとき、あなたの胸に去来したものは?

可夢偉:プレッシャーから解放されて、一気に楽になりましたね。僕のキャリアにとって非常に重要なレースであったことは疑いがありません。そして、こう思ったのです。よし、これで今後もいい戦いができるぞ。コンストラクターズ選手権(チームランキング)で5位を目指そうってね。

Q:最後に、表彰台に上ったときの心境は? 巨大なグランドスタンドからは母国のF1ドライバーに多くの声援が飛んでいましたよね。

可夢偉:あれは言葉に言い表せません。自国の観客が皆、感情を爆発させて幸せに浸っているのを見るのは、ほんとうにいいものです。ザウバーF1チームと僕に多大な支援をいただき、日本のファンの皆さまにお礼を申し上げたいと思います。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック