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ウェバー、F1日本GP決勝後グロジャンに詰め寄る

2012年10月09日(火)23:45 pm

F1日本GP決勝のスタート直後のターン1でロマン・グロージャン(ロータス)に追突されたマーク・ウェバー(レッドブル)は、レースが終わってからグロジャンに詰め寄ったことを認めた。

このアクシデントにより、ウェバーは2番手という好位置からのスタートだったにもかかわらず、いったんピットへ戻らざるをえなくなり、大きく順位を落としてしまった。

怒り心頭のウェバーは、グロジャンを「頭のいかれた野郎」呼ばわりした。

グロジャンが似たようなアクシデントを引き起こしたのはこれで9回目になる。グロジャンはすでに一度出場停止処分を受けたが、F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に対し、グロジャンに新たな出場停止を科すよう求める声が多く上がっている。

グロジャンは、レース後にパドックでウェバーと言葉を交わした際に、ウェバーが「明らかに怒っていた」と認めている。

ドイツのモータースポーツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』は、ウェバーがグロジャンに対し、「ロメ(グロジャン)、俺(おれ)の目を見ろ」と言い厳しく叱責(しっせき)したことを伝えた。

ウェバーはさらに、「もしこれを続けたら、F1に居場所はなくなると思え」と言い放ったとされる。

また、『SID通信』によると、元F1ドライバーのニキ・ラウダはグロジャンを「常軌を逸している」と表現した。

「もしグロジャンに学習能力がないのなら、また出場停止にすべきだ。最低でも2レース以上のね」

日本GPでは、スチュワードがレース中に与えられるペナルティーとしては最も重い10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティー(ピットスへ戻り、10秒停止してからコースへ戻る罰則)を科した。

しかし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、「グロジャンの前科の数々を考えると、あのペナルティーでは不十分だ」と話す。

マクラーレンのジェンソン・バトンもグロジャンに辛らつだ。

「グロジャンを変えさせるのはF1の責任なのか? そうでなければ、ヤツには冷静になってなんとかしてもらわないと、まわりはたまんないよ」とバトンはコメントした。

ロータスのチーム代表エリック・ブーリエは、『RMC Sports(RMCスポール)』に対し、グロジャンによって繰り返されるミスに「弁明の余地はない」としながらも、「感情とプレッシャーをコントロールする術(すべ)を学ばなければならないのは彼自身だ」と強調する。

一方でブーリエは、「イタリアGP出場停止明けのレースとなったシンガポールGP(第14戦)において、ほかのドライバーたちはスタートでロメにプレッシャーをかけてきていた」と指摘している。

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