ザウバーのチームCEOモニシャ・カルテンボーンは、セルジオ・ペレスのマクラーレン移籍により空いたシートに必ずしもメキシコ人ドライバーを据える可能性を否定しなかった。
メキシコ人であるペレスを支援する形でザウバーのスポンサーとなったテルメックスだが、ペレス離脱後もザウバー支援が継続されることは、F1日本GP前にカルテンボーンが発表していた。
そのテルメックスが支援するもうひとりのメキシコ人ドライバーが、ザウバーのリザーブドライバーを務めるエステバン・グティエレスだ。
ペレスの後がまにグティエレスを据えることでテルメックスのスポンサー継続を勝ち得たのではとたずねられたカルテンボーンは、「グティエレスは長いあいだチームに貢献してくれています。そして、グティエレスの処遇とペレスの離脱はまったく別問題です。この2件をいっしょくたに考えたくありません」
「時期がきたら発表します」
テルメックスは残っても、複数のメキシコ系スポンサーがペレスと共にザウバーを離れることは想像に難くない。資金不足に苦しむ小規模チームにとってスポンサー減少は死活問題だが、カルテンボーンは落ち着いて対処している。
「(メキシコ系スポンサー離脱は)自然な流れです。スポンサーたちはセルジオの母国企業ですからね。けれど、ドライバーがひとり離脱するからといって、そのドライバーの母国企業がすべて撤退するわけではありません」