F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、「可変式ウイング」騒動の取り締まりにさっそく乗り出した。
マクラーレンとレッドブルのクルマに搭載される予定のこの新たな機能を備えたフロントウイングについて、フェラーリが今週、FIAに警告を促していたことが明らかとなった。
報道によると、マクラーレンとレッドブルは、フロントウイングにひねりを加えることでより一層空力効果を得る方法を考案した。
しかし、ドイツのモータースポーツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』は4日(木)、FIAがこの新技術にすぐさま反応したと伝えている。
同誌は鈴鹿からのリポートの中で、調査員たちが鈴鹿のピットレーンでガレージの扉を閉め切って新型のテストを行ったことを紹介。さらに、すべてのクルマがこのテストにパスしたと報じている。
しかし、マクラーレンとレッドブルが前戦シンガポールGP仕様の可変式ウイングでこのテストにパスしたのか、あるいは新型のウイングでパスしたのかについては不明である。
さらに同誌は、この新しいテストでウイングの先端だけでなく、中心に近い部分にも圧力がかけられたと伝えている。
マクラーレンは、ウイングの修正をすることなくこのテストにパスしたと主張しているが、真実は日本GP(10月7日決勝)の「コース上」でのみ明らかになる、と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト )』は指摘する。
確かに4日(木)、マクラーレンとレッドブルのガレージの外には、いつもはあるはずのフロントウイングのスペアが見当たらなかった。