ミハエル・シューマッハ引退劇の裏では、元F1チャンピオンの意見があったとのうわさを、メルセデス・モータースポーツ副社長のノルベルト・ハウグが否定した。
元チャンピオンのニキ・ラウダがルイス・ハミルトン(マクラーレン)のメルセデスAMG移籍を実現するためにシューマッハ放出を後押しした、とドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』が報じた。ラウダは2013年からメルセデスAMGの上級責任者に就任することが、ハミルトンの移籍発表直後に公表されている。
ラウダとシューマッハが関係するチーム離脱や加入の出来事は今回が始めてではない。1996年にシューマッハがベネトンからフェラーリに移籍した直後には、ラウダがフェラーリのコンサルタントの任を解かれている。このときのラウダ放出にはシューマッハがからんでいたと言われている。
シューマッハとラウダをめぐる一連のうわさの真偽を問われたハウグは、「まったく違う」と『ORF』に答えている。
さらに、ラウダのメルセデスAMG加入によりハウグとメルセデスAMGチーム代表のロス・ブラウンが解任の危機に立たされるとのうわさについては「メルセデスはラウダ加入をたいへん誇りに思っている」と答えた。
「私たちは互いにをよく知り、信頼し合っている。今回のことは、正しくかつ重要な前進であると考えている」
「ニキは、(チームと運営団体が結ぶ)コンコルド協定締結交渉、さらにハミルトン加入でも活躍してくれた。今のところ、とてもうまくいっている」とハウグは主張している。