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コバライネンにケーターハム離脱の兆候

2012年10月05日(金)9:11 am

ヘイキ・コバライネン(ケーターハム)はどうやら今季限りでケーターハムから離脱する方向に進んでいるようだ。

フィンランド人ドライバーのコバライネンは、ルノー、そしてマクラーレンでF1ドライバーとしての形成期を過ごしたものの、2010年にはすっかり打ちのめされてしまったイメージとともに、その年からF1参戦を開始した新興チームのロータス・レーシング(現ケーターハム)に移籍し、新チームの立ち上げに携わるようになっていた。だが、それ以降の活躍が再評価され、今では2013年にはもっと競争力のあるチームへ移籍するのではないかとみられている。

もちろんコバライネンは現在所属しているケーターハムとの交渉も行ってきている。だが、ケーターハムのチーム代表であるトニー・フェルナンデスは、シンガポールでコバライネンの今後について尋ねられたとき、「ああ、それは…。分からない」と答えていた。

これまで、やはり2010年から参戦を始めた3チーム(現ケーターハム、マルシャ、HRT)の中では常に一番上位に位置してきていたケーターハムだったが、ナイトレースとして開催された前戦シンガポールGPにおいて、ついにチーム別ランキング10位の座をマルシャに奪われる結果となってしまった。

コバライネンもこのことに関し、『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に、直接的なライバルチームであるマルシャに対するアドバンテージがここ最近は縮まってきていると話している。

コバライネンは、シンガポールGPではレース途中で導入されたセーフティカーが、マルシャのティモ・グロックとライバルチームにとって今季最高位となる12位でゴールすることに一役かったと述べるとともに次のように続けている。

「以前は、僕ら(ケーターハムとマルシャ)の間にはかなりの差があったから、たとえセーフティカーが導入されても、まだ打ち負かすことができていたんだ」

さらに、コバライネンとケーターハムの関係が終わりに近づいているとみえるさらなる兆候がある。それはケーターハムが支援しているオランダ人GP2(F1の下位カテゴリー)ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデが、鈴鹿サーキットで行われる日本GPのフリー走行1回目にコバライネンに代わって出走することが決まっている。

ヴァン・デル・ガルデが最近シンガポールで明らかにしたところによれば、彼のスポンサーが2013年にF1デビューを果たせるように熱心な働きかけをしているという。ヴァン・デル・ガルデはオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に次のように語っている。

「それを実現するためには何でもするよ」

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