フォルクスワーゲンは、11月30日(金)から開催されるロサンゼルス・オートショーに、来春からヨーロッパで発売を始める予定の「ザ・ビートル・コンバーチブル」を展示すると発表した。
新たに登場する4人乗り新型コンバーチブルだが、エクステリアデザインについては、伝統的な丸い形のヘッドライトを維持するなど、これまでのザ・ビートルの基本デザインが踏襲されている。トップには伝統的なソフトトップが採用されているが、開いた状態ではフラットに近い状態となり、十分な後方視界を確保。また、非常にコンパクトに設計されていながらも十分な広さと奥行きが実現されている。このトップの開閉は自動で行うことができ、10秒以内で開閉が完了するという。
また、万が一車両が横転、あるいは逆さまとなるような事故が生じた場合を想定し、新たに開発された防護システムが導入された。 後部座席の背もたれ内に2基のロールオーバー・モジュールが組み込まれており、車両が横転・回転するような状況となった場合にはエアバッグトリガーユニットによってそれが瞬時に作動し、Aピラーとともに乗員の安全を守る仕組みとなっている。もちろん、通常のフロントエアバッグに加え頭部・胸部を保護するためのエアバッグも標準装備だ。
また、コンバーチブルには全部で7タイプのエンジン仕様が設けられることになる。エントリーモデルとなる1.2リッターガソリンエンジン(最高出力105PS)および1.6リッターディーゼルエンジン(105PS)については、それぞれスタート/ストップシステムやブレーキエネルギー回生システムを搭載した「ブルーモーションテクノロジー」バージョンを選択することも可能。このほか、1.4リッターガソリンエンジン(160PS)、2.0リッターガソリンエンジン(200PS)、そして2.0リッターディーゼルエンジン(140PS)がラインアップされている。
実際にこのザ・ビートル・コンバーチブルが市場に現れるのは2013年の春になる予定だが、ドイツでは11月から予約受付が開始される予定となっており、予約価格は2万1,350ユーロ(約217万円)からとなっている。