今年の冬、フェラーリはマラネロに所有する風洞を閉鎖する予定だ。
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、ここ数年の風洞実験で得られたデータには信頼性の面で若干問題があるため、風洞の停止と調整を行うに至ったと報じている。
この件に関して、フェラーリの会長を務めるルカ・ディ・モンテゼモーロは、フィンランドのメディア『MTV3』に対してこう語った。
「(設備の)確認と検査のため少しの間風洞を閉鎖することを、ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)は決定した」
なお報道では、風洞の閉鎖は12月か年明けの1月になるとされている。
またスペイン紙『Marca(マルカ)』によると、マラネロの風洞閉鎖中、フェラーリはどこか「ほかの場所」でテストを行うだろうとのことだ。
フェラーリが行った本拠地以外での実験というと、最近では、元トヨタF1チームが使用していたケルンの施設を利用したものが挙げられる。
そして『Marca(マルカ)』は、風洞調整に先だってフェラーリが、ベン・アガサンジェロウとロイック・ビゴワという2人の空力専門家をチームに招き入れたとも報じている。