ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)のマネジャーが、2013年もチームに残るかどうかは「はっきりしていない」と認めた。
25歳のヒュルケンベルグは、2010年末でウィリアムズのシートを失い、1年のブランクをおいて今年フォース・インディアからF1に復帰した。スイスの『Blick(ブリック)』紙は、マクラーレンに移籍が決まったセルジオ・ペレスの後任としてザウバーに移るのではないかと伝えている。
一方『BBC』は、ヒュルケンベルグは、フェリペ・マッサの後任としてフェラーリに移籍することにすでに同意済みである可能性を伝えている。
しかし、ヒュルケンベルグのアドバイザーのティモ・ガンスは、ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にこう語った。「ニコがフォース・インディアに残る可能性もかなり高い」
「これはまだはっきりしていない。何かを発表する立場にはまだない」とガンスは認めている。
さらにガンスは、決断に期限はないとも語った。
ヒュルケンベルグがザウバーに移籍するのは、ハイメ・アルグエルスアリにとっては都合が悪い。アルグエルスアリは、昨年末でトロ・ロッソのシートを失って、現在はピレリのテストドライバーを務めているが、以前はペレスの後任候補の大本命と見られていた。
最近まで、2013年にF1に復帰することは「100%確か」だと語っていたアルグエルスアリだが、今はそれほど確信が持てなくなったようだ。
「接触があったし、F1での明るい将来はある」とアルグエルスアリはスペインのウェブサイト『caranddriverthef1.com』に語った。
「当然、署名してテーブルに載っているようなものは何もない。最近の移籍で状況がどうなるかを見極めているところだからね」とアルグエルスアリは説明している。
『Italiaracing』は、アルグエルスアリとフォース・インディアとの間に接触があったようだと伝えている。フォース・インディアでは、ヒュルケンベルグだけでなく、チームメートのポール・ディ・レスタもほかのチームへの移籍がうわさされている。
『Blick(ブリック)』紙は、レッドブルのリザーブドライバーで、昨年までトロ・ロッソでアルグエルスアリのチームメートだったセバスチャン・ブエミも、フォース・インディアの来季ドライバー候補である可能性があると伝えている。