2013年6月に初開催が予定されているニュージャージーでの市街地レースについて、このほどニュージャージー州知事のクリス・クリスティーが、その計画がとん挫することはないとの考えを示した。
先週FIA(国際自動車連盟)が発表した来季のF1レースカレンダーにアメリカGP(2013年6月16日決勝)として入ったにもかかわらず、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、現時点ではレース主催者との間に契約が存在していないことを明らかにしていた。そのことで、開催の実現性について危ぶむ声が聞かれるようになっていた。
暫定カレンダーには確かにニュージャージーでのレース予定が記載されているものの、そこには「まだ確定されていない」ことを意味するマークが添えられている。
クリスティー州知事は、報道記者たちに、ニュージャージーでのF1開催が確実ではないとの記事を読んだ後、主催責任者であるリオ・ヒンドリーに電話をしたことを明かし、次のように述べた。
「彼(ヒンドリー)は、間違いなく実現できると言っていたよ」
「電話をして、問題はないと言っていた。F1カレンダーにも載っているしね」
だが、ヒンドリーの代理人は、「F1との資金的調整」に関してはノーコメントをつらぬいている。
クリスティー州知事は、なぜFIAが発表した2013年のF1カレンダーにおいて、ニュージャージーでのレースが「未確定」というマークが付けられているのか、その理由は分からないと認めている。
「誰もそれを私に説明できないんだ」と語ったクリスティー州知事は次のように続けた。
「だが、そのレースを開催しようとしているグループの責任者(ヒンドリー)に電話をしたら、間違いなく実現できる。問題ない、と言っていた」
一方で、エクレストンは1日(月)に『Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)』に対し、ニュージャージーとの最初の契約にあったいくつかの項目が「未履行となっている」と語ったが、同時に次のように付け加えている。
「もし彼ら(主催者側)がすべての項目を満たしてくれれば、万事うまくいくよ」
これに対し、ヒンドリーは次のように語った。
「数週間以内にはF1からのすべての要求事項に完全に対応できると考えている」