あるフェラーリの報道担当者は、フェリペ・マッサが2013年も確実にフェラーリに残り、同チームで8年目のシーズンを迎えるだろうという報道を否定した。
うわさによると、その報道担当者はスペインの『Marca(マルカ)』紙に対し「事実ではない」と語ったという。
そして「フェリペはまだ何もサインをしていない」と主張している。
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙は、フォース・インディアに所属しているニコ・ヒュルケンベルグとポール・ディ・レスタの両ドライバーが、2013年にマッサに代わってフェラーリへと加入するドライバーの候補であると考えている。
しかし、スイスの『Blick(ブリック)』紙は、ヒュルケンベルグはフェラーリ製のエンジンを搭載したザウバーへと移籍する可能性が高いと見ている。
たとえば、仮にヒュルケンベルグがザウバーかフェラーリへと移籍した場合、現在フォース・インディアのリザーブドライバーを務めているジュール・ビアンキが同チームのレースドライバーに昇格することが考えられる。
だが、フェラーリとの結び付きがあるビアンキとしては、ペレスではなく、ヒュルケンベルグかディ・レスタのどちらかがマクラーレンに移籍することを望んでいたようだ。
ビアンキは『Autosprint(オートスプリント)』に「何て言えばいいか分からない。フォース・インディアにまだチャンスがあるかどうか、確信を持てないよ」と現在の心境をもらしている。
まだシリー・シーズン(移籍関連の憶測記事などが多くなる 時期)の渦中にあるのは、昨年までフォース・インディアのドライバーであったエイドリアン・スーティル、ケーターハムのヘイキ・コバライネン、そしてミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)だ。
元フェラーリドライバーのパトリック・タンベイは『RMC Sport(RMCスポール)』で「ある情報筋は、シューマッハがフェラーリに戻ると言っていた」と、新たな説を語っている。
「おそらく、一部のティフォシ(フェラーリの熱狂的なファン)の夢なのかもしれない。でも、それの何が悪いって言うんだい?」
今シーズンのチャンピオン争いも佳境を迎える中、様々な憶測が飛び交っているが、確かなことはセルジオ・ペレス(ザウバー)とミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)を取り巻く状況がシリー・シーズンを引っかき回したことだ。
シューマッハと契約更新目前と思われていたメルセデスAMGは、マクラーレンのルイス・ハミルトンの獲得を発表。そのマクラーレンの空いたシートに、今シーズン目覚ましいパフォーマンスを見せているペレスが収まることになった。その一方で、メルセデスAMGのシートを失ったシューマッハの来シーズンに向けた動きに注目が集まっている。