2013年にマクラーレンへの移籍が決まったセルジオ・ペレス(ザウバー)だが、現在マネジメントを担当しているのは元インディカードライバーであり、ペレスと同じメキシコ出身のエイドリアン・フェルナンデスであることが明らかとなった。
現在47歳となるフェルナンデスはCARTやインディカーで活躍したドライバーであり、1998年に栃木県のツインリンクもてぎで日本初開催となったCARTのオーバルレースで優勝した。鈴木亜久里とともにスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングを結成してインディカーへ参戦していたこともあり、日本でもおなじみのドライバーだ。
今回、そのフェルナンデスがペレスのマネジャーとしてマクラーレンとの契約にかかわっていたことが明らかとなった。マクラーレンもこれを認めている。
現在もレース活動を続け、レーシングチームのオーナーでもあるフェルナデスだが、これまでのキャリアを通じてペレス同様にメキシコの大手通信事業会社であるテルメックスの支援を受けてきた。だが、そのフェルナンデスもペレスはもはや「ペイドライバー(資金を持ち込むことでシートを得るドライバー)」ではない、と次のように主張している。
「ペレスはチーム(マクラーレン)に資金を持ち込もうとはしていないよ」
スイスの『Blick(ブリック)』紙は、今回のペレスの3年契約における金額は1000万ユーロ(約10億円)にのぼるだろうと見積もっている。
フェルナンデスは次のように続けた。
「私はこれまでドライバーとして成功を収め、チームオーナーとしても目標を達成してきた。今回のことで、私はマネジャーとしても成功したいし、セルジオ(ペレス)のために素晴らしい仕事をしたいと望んでいる」