ルノー・日産アライアンスとダイムラーは28日(金)、低燃費パワートレイン開発のため、2つのプロジェクトで協業することを発表した。
今回のプロジェクトではまず、ルノーのダイムラー主導によって4気筒のガソリンターボエンジンを開発。このエンジンは排出ガス低減と燃費の大幅な向上を目指し、共同で生産され、ダイムラー、ルノー、日産の車両に搭載される予定だ。
また、ダイムラーが中心となって進められる予定の新型トランスミッションプロジェクトでは、日産へダイムラーの技術を適用した生産を許諾。このトランスミッションは、2016年から日産およびインフィニティの車両へ搭載される予定だ。日産の子会社であるジヤトコのメキシコ工場で生産され、アイドリングストップに対応した技術およびパーク・バイ・ワイヤとシフト・バイ・ワイヤ技術が採用される予定だという。
ルノー・日産アライアンスとダイムラーは2010年に主要プロジェクトを発表。今回、ルノーのカルロス・ゴーンCEOとダイムラーのディーター・ツェッチェCEOは、そのいくつかが既に達成され、ほかのプロジェクトも順調であることを確認した。さらに、燃料電池自動車のパワートレインの先行研究も進めているほか、それぞれの小型ゼロエミッション車用のバッテリーおよびパワートレイン部品を、相互に供給するプログラムにも取り組んでいる。