マニエッティ・マレリとルノーが共同開発したオルタネーター(発電などを行うパーツ)に発生したトラブルの原因は、レッドブルのマシンRB8の独特な形状にあるという。
オルタネータートラブルが頻発することから、エンジン供給元のルノーに対して、オルタネーターの製造元であるマニエッティ・マレリとの関係を見直すようチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは求めている。
しかしドイツメディア『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』は、本当の原因はレッドブルの2012年型車RB8の構造、その中でも特にマシン後部の細長い形状にあると指摘した。
ロータス、ウィリアムズ、ケーターハムといったルノーエンジンを採用している他チームよりも、レッドブルばかりにトラブルが続くことを考えると、この意見もあながち間違ってはいないのかもしれない。
なお記事には「ルノーエンジンを搭載しているほかのマシンでは、オルタネーターは完ぺきに作動している。レッドブルに起こっているトラブルに関して言うと、外的要因によって何かが破損し、それがオーバーヒートへとつながっていると考えられる」という情報筋の言葉も掲載されている。
一方、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は次のように反論した。
「残念ながら、われわれはトラブルの原因を突き止められてはいない。しかしマシン側から影響を与えることは不可能だ」