セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は19日(水)、誰がチームメートになっても構わないとして、たとえそれがフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)でも「恐るるに足らず」と、強気の姿勢を示した。
フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロは、将来のドライバーにベッテルは理想的とベタぼめしているが、それ以前からベッテルは2014年フェラーリ入りが有力視されている。
そうした報道の内容をベッテルに投げかけた『Auto Bild(アウト・ビルト)』だが、本人はコメントを避けた。
しかしながらベッテルは、こんなことを話している。「フェルナンドと同じチームで走ることは、怖くも何ともないね。優秀なドライバーが2人そろえばチームにとって好都合のはずだし、僕だって、チャレンジが困難であればあるほど燃えてくるよ」
「でもね、僕はレッドブルですごく幸せだよ。チームを離れようなんてこれっぽっちも思っていないさ」
シーズン残り7戦現在、ベッテルはF1ドライバーズ選手権でアロンソに39点の差をつけられている。ベッテルも、アロンソが2012年の栄冠にもっとも近い位置にいると認めざるを得ないところだ。
「誰もが常にフェラーリのマシンを低く評価するが、実際それほどでもないよ。戦いに持ち込めなかったのはシーズン序盤戦だけさ」
「結局のところアロンソは、いかなるコンディションであろうと優勝争いの一角にいるじゃないか。しかも安定性がものすごい。今までのところ、アロンソとフェラーリの組み合わせがもっとも強力だね」
しかし、ベッテルもタイトルはあきらめていない。
「ランキングのトップにいれば、これほど楽なことはないよ。でも、どんな順位であれアプローチは変わらない。いかなるときも、自分とチームからベストなところを引き出したいね」
「追い上げで必死になるばかりではマズい。それまでの努力が足らない証拠だもの」
「これからの目標は残り全レースに勝つことだ。そうすれば結果はおのずとついてくるよ」