NEXT...F1開催スケジュール

シューマッハとハミルトン、オフシーズンの主役に

2012年09月19日(水)10:38 am

ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)こそ、2013年シーズンに向けたドライバー市場の主役だ、とスペインの『AS』紙が伝えている。そして、そのほかの報道機関も同紙に追従している。

ハミルトンの最新の発言として、マクラーレンとの契約書にはまだ署名していないものの、チームにいられて「ハッピー」だと話している。

しかし、内情に詳しい人物によると、ハミルトンはメルセデスAMGが提示してきた高額なオファーに心が揺らいでいるらしい。

『ロイター通信』のアラン・ボールドウィン記者は、2013年のドライバー市場は2008年にワールドチャンピオンとなったハミルトンが「気持ちを固めた」時に「大きく動く」とつづっている。

ハミルトンがマクラーレンからメルセデスAMGに移籍すれば、パドックに移籍の嵐が吹き荒れるだろう。不振のフェリペ・マッサ(フェラーリ)の後がまをねらうドライバーにとっては、2人のドライバーの間に序列を設けない「ジョイントナンバーワン」を掲げるマクラーレンでジェンソン・バトンのチームメートになれるチャンスは魅力的だろう。

ハミルトンのメルセデスAMG移籍が実現した場合に大きく影響を受けるのは、F1で7度のワールドチャンピオンに輝いたシューマッハとみられる。現状を考えると、ハミルトンに取って代わられるのはおそらく、ニコ・ロズベルグではなくシューマッハだ。

しかし、状況はシューマッハのメルセデスAMG残留を示している。ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、43歳になるシューマッハが、最近中国のナビゲーション会社と結んだ個人スポンサー契約は750万ユーロ(約7億7,000万円)もの価値があると伝えている。

レースシートを失おうとしているドライバーに、そのような大金を出す企業があるとは考えにくい。

今回のスポンサー契約は44歳になったあともグリッドに残ることを示しているのかと聞かれたシューマッハは次のように答えている。「今回の契約は僕の将来とは何の関係もない」

この発言が事実にせよそうでないにせよ、F1界がその正解を知るにはもうしばらく時間が必要だ。

イギリスの『The Sun(サン)』紙は、ハミルトンはシューマッハと同様に最終決断を10月まで引き伸ばすつもりであると報じている。

アルファベットの「M」から連想するのはマクラーレンかメルセデスAMGか、と聞かれたハミルトンは「今のところ、マクラーレンのMだね」とソツのない返答をしている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック